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2012年4月 6日 (金)

震災から1年経った福島県へ行ってきました

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日頃から、地域づくりのボランティア活動を一緒にしている仲間たちと、大震災から1年経った福島、茨城両県の海岸沿いを中心に、復興の様子を視察してきました。

福島へ向かう東北自動車道には、途中、路肩の補修や、道路と橋のつなぎ目の段差補修箇所が多くみられ、あたらめて地震の大きさを感じました。放射能測定器を持って行ったので、休憩で止まったサービスエリアごとに計測しながら、福島第一原発事故のため閉鎖されている地点まで走りました。近づくにつれ数値が上がり、また、同一地点でもコンクリートやアスファルト面と土や芝の上では後者の方が数値が高くなりました。

高速道路を降り、海岸沿いを走っていると、津波の爪痕が目に入ってきました。小名浜漁港近くの久ノ浜という地区では、海に面した集落が小さな祠だけを残し、一帯、建物の基礎だけがむき出しになって並んでいました。地元の方にお話を伺うと、その地域は津波のあと火災に見舞われたそうです。海側の小さな防波堤の上に、数本の花束が海に向けて供えてありました。それを見たとき、一瞬言葉を失いました。走りながら、瓦礫が高く積み上げられたり、破損した漁船を一まとめに寄せてある光景を何か所も目にしました。

途中、立ち寄ったお店の店員さんや、泊った宿のご主人や家族の方に、震災当日の生々しい様子を直接お伺いすることが出来ました。改めて、いざという時に、命を守ることを最優先に行動することの大切さ、そのための防災計画のあり方について考えさせられました。
被災地や被災者に対し息の長い支援が必要なこと、自分たちに出来ることは何かなど話し合いながら帰路につきました。